投資の勉強をすると、一度は必ず目にする言葉があります。
それは投資の基本は安い時に買って、高い時に売るということ。つまり、下落相場や暴落時に買った方が良いということです。
わたしも暴落を待ってから投資をした方がいいのか、早く投資を始めた方がいいのか悩んでいた時期があります。
今回は2020年に起きたコロナショックの経験もふまえて、「暴落待ち投資法は機会損失になるのか?」という疑問を考察してみました。
暴落待ち投資法に興味がある方は、ぜひ読んでみてください
Contents
【暴落待ち投資と機会損失とは】リスクと考え方について
暴落待ち投資とは、値が大きく下がる暴落時や急落時に投資を始める投資法です。
投資の基本は「安く買って、高く売る」なので、値が下がったタイミングで投資を始めると勝率が上がります。
しかし、その暴落や急落を待っている間は資金を動かせないので、その間に得る利益を失っている可能性もあるのです。これが機会損失でチャンスロスとも呼ばれています。
暴落待ち投資は何もしないことでリスクを回避しているように見えますが、利益を逃すかもしれないというリスク(機会損失)を持っているということです。
わたしは投資を始めてまだ5年目ですが、暴落待ち投資が機会損失になるかは、行う投資によって変わると感じました。
わたしはインデックス投資、メキシコペソ、仮想通貨、国内個別株(高配当株・グロース株)を行っていますが、
- 世界経済に連動するインデックス投資の暴落待ちは機会損失になる
- 個別株に関しては暴落or急落を待つ。その際には、時間の分散投資と株式の場合は銘柄分散が必須
- メキシコペソ投資は、暴落後しばらく静観した方がいい
- 仮想通貨に関しては、暴落or急落を待つ。他の投資よりも動きが大きいので注意が必要
と感じました。
インデックス投資(株式)の暴落待ちは機会損失。暴落時は買い増しできるようにしておく
わたしはインデックス投資は世界経済と連動する株式のファンドと米国株式(S&P500)のインデックスしか購入していません。
世界経済と連動する株式と米国株式(S&P500)のインデックス投資に関しては、暴落待ち投資をしても機会損失になる可能性が高いと感じました。
大暴落は大体10年に1度の頻度で起こると言われています。2020年のコロナショックの前は、2009年のリーマンショックが大暴落にあたります。
暴落が起きると、数か月間は下落orボックス相場になり、しばらく上昇相場に戻ることはありません。
リーマンショック時は半年ほど底値を探る下落相場が続き、コロナショックの時は半年ほど停滞する相場が続きました。
中国やアメリカの関係悪化や北朝鮮のミサイル発射、要人の発言等で急落はありましたが、ずるずると下落相場が続く機会は実は少ないのです。
暴落待ちをしていたら、タイミングを悪いと10年間、急落を待っていても数か月間は投資ができなかったりします。
世界経済は上げ下げを繰り返しながら、長期的に見ると右肩上がりになっています。世界を牽引するアメリカの株価は青天井状態です。
暴落が起きたとしても、数年前に世界経済の水準に戻るという感じではないでしょうか?
おそらくリーマンショック以前の水準に戻ることはないと思います。
インデックス投資を始めてすぐに暴落が起きてしまうと、一時的には大きな含み損になるかもしれません。
しかし、世界経済がいつまでも下がり続けることはないでしょうから、歴史の流れを見るといつかは含み益に転じる可能性が高いです。
長期運用している方は暴落が起きても含み益をキープできるということです。
現にインデックス投資のバイブル本「お金を寝かせて増やしなさい」と書いた水瀬ケンイチさんは、リーマンショック以前からインデックス投資を始めていたおかげで、コロナショック時でも含み益だったそうです。
インデックス投資に関しては、暴落待ち投資よりもコツコツ積立や一括購入の方が利益に繋がりやすいと感じました。
「暴落時に投資信託を買いたい」という人は、余裕資金を多めに残しておいて、暴落時に買い増しするという方法がおすすめです。
わたしは毎月積立をしつつ、急落時や下落時には積立額を増やしたり、積極的に買い増しするようにしています。
高配当株は暴落待ち投資をした方がいい
コロナショック時、個別株は大バーゲン状態で半値以下になっている銘柄がたくさんありました。
リーマンショック時の株価まで下落している銘柄は少なかったのですが、個別株(増配株・高配当株)に関しては暴落待ち投資が良いと思いました。
コロナショック時や2020年の11月頃に買った個別株(増配株・高配当株)は大きな含み益になっています。
もちろん暴落の原因と銘柄への影響を考えないといけないですし、暴落時に株を買うことは本当に勇気がいることです。
でも、経営に問題がないと思われる銘柄であれば、暴落は絶好の買い場です!
とはいえ、わたしは単元(100株)で買う勇気はなかったので、SBIネオモバイル証券で下がるたびに1株ずつ買い増していました。時間の分散投資です。
銘柄も複数に分け、分散投資を心掛けていました。
FX(メキシコペソ投資)は暴落待ち➜しばらく静観してから買った方がいい!
メキシコペソはコロナショックを機に、史上最安値を4.8➜4.2円まで大きく更新しました。
5.5円以下は買いだと思っていたので、積極的に買い増ししましたが、大きな含み損を抱えることになりました。
予想外だったことは、緊急利下げでスワップポイントも大幅に下がってしまったこと。
含み損×スワップポイントが貯まらないというダブルパンチ状態になってしまいました。
暴落or急落を待ち、しばらく静観して上昇相場になったことを確認してから始めることをおすすめします!
仮想通貨は暴落待ち投資をした方がいいけれど…
仮想通貨に関しては、暴落待ちした方がいいです。
ただ、仮想通貨は伸びしろも下がり幅も未知数。
ギャンブル性の高い投資だと理解した上で買い増しor始めた方がいいと感じました。
わたしは仮想通貨に関しては宝くじを買うような気持ちで、急落時に楽天ポイントで少しずつ買い増しています。
投資を始めるのが遅いと、経験の機会損失になる!少額から始めて機会損失を防ごう
暴落待ち投資はタイミングが重要な投資(FX・個別株・仮想通貨)に関しては、良い戦略だと思います。
しかしアセットアロケーションやリスク許容が重要となるインデックス投資では、機会損失になる可能性が高くなると感じました。
ただ、いつまでも待っていると、経験の機会損失になることは間違いありません。投資は実践に基づく知識と経験が必要だったりします。
例えば、買った株が下落した場合に、知識があれば対処法は分かります。
ただ、「自分がどんな感情になるのか?」、「どんな行動がしたくなるのか?」、「どれくらい損失が出ると焦ってくるのか?」ということは実践してみないと分かりません。
これが実践に基づく知識と経験です。
今はポイントや数百円の現金があれば投資を始めることができます。
まずは少額で興味のある投資を始め、「本格的に投資を始めたい」と思ったら、自分が行いたいor行っている投資が暴落待ち投資に適しているか考えるのがいいのかなと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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