【不妊治療体験談】卵巣過剰刺激症候群(下腹部の鈍痛・腹満・腹痛)が辛い!排卵誘発剤注射の副作用とリスク

不妊治療

こんにちは、投資ブロガー藤奈です

不妊治療を始めて4か月、タイミング療法を行いつつ、排卵誘発剤注射を行うようになりました。

この排卵誘発剤注射ですが、精神的にも肉体的にも辛かった…。働く女性にとって、なぜ「不妊治療」のハードルが高いのか分かった気がします。

今回は排卵誘発剤注射について、リアルな体験談や感想について伝えたいと思います。

排卵誘発剤注射について知りたい

排卵誘発剤注射の副作用や体験談を聞きたい

このように思っている方は、ぜひ読んでみてください

排卵誘発剤とは?どれくらい妊娠率を上げる効果がある?

排卵誘発剤とは、その名の通り排卵を促すお薬です。

不妊治療は、不妊の原因を調べる検査を行いつつ、タイミング療法から始めることが一般的です。タイミング療法とは、超音波検査などで妊娠しやすい日を調べ、性行為をする療法です。

タイミング療法を繰り返しても妊娠しないわたし達夫婦は、次のステップと排卵誘発剤を提案されました。

女性の体は、月に1回の排卵日に1つだけ卵子を排出する(排卵)するようになっています。

排卵誘発剤を導入することによって、複数の卵子を育て、いくつもの卵子を排卵できるようになります。排卵する卵子の数が増える分、妊娠率を上げることができます。

排卵誘発剤を使うことによって、妊娠率が6%上昇すると言われています。

排卵誘発剤の種類

一言に排卵誘発剤と言っても、いくつか種類があります。まず大きく2つの種類に分けることがができます。

1つは卵子を育てるお薬、もう1つが排卵を促すお薬になります。

薬によって使い方も異なり、内服薬、点鼻薬、そして注射剤の3種類があります。

飲み薬「クロミフェン製剤(クロミフェン、クロミッドなど)」

クロミッドやクロミフェンなどのクロミフェン製剤は、卵子を育てるお薬になります。クロミフェン製剤は脳の視床下部という部分に作用して、下垂体を刺激し、卵巣刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンの分泌を促します。この2つのホルモンによって、卵胞が育ち、排卵が促されます。

作用が比較的弱いのですが、副作用(後に後述する卵巣過剰刺激症候群)がほとんど出ないというメリットがあります。しかし、子宮内膜が薄くなることで着床率が下がったり、子宮頚管粘液が減ることで受精率が下がることがあります。

飲み薬として処方され、生理5日目頃から1日1~3錠を5日間ほど服用します。

筋肉注射「ゴナドトロピン製剤(hMGフェリングなど)」

卵巣に直接作用して卵子を育てるお薬です。注射剤として処方されます。

クロミフェン製剤よりも効果が高いのですが、副作用(後述する卵巣過剰刺激症候群)の頻度も上昇します。

クロミフェン製剤を使用しても効果が薄い場合に使用されることが多いそうですが、わたしの医院はクロミフェン製剤は使わず、hMGフェリングからでした。

注射剤は筋肉注射で、生理3~5日目頃から10日ほど毎日打ちます。自己注射する方もいるようですが、わたしは毎日病院に通いました。

点鼻薬GnRHアゴニスト製剤(ブセレキュア、ナサニールなど)

脳の下垂体に作用し、間接的に排卵を促す点鼻薬です。長期間使用すると、逆に排卵を抑えることになる不思議なお薬です。

hCG製剤よりも副作用が少ないのですが、持続時間が短く、妊娠率はhCG製剤の方が高くなっています。

hCG製剤(ゴナトロピン、フェルチノームなど)

排卵を促す注射剤です。この注射を打つと、36~38時間以内に排卵します。

点鼻薬のGnRH製剤よりも効果が強く、妊娠率も高いのですが、副作用の出現頻度も上昇します。

こちらのお薬を使うと、妊娠検査薬で偽陽性が出ます。7~10日ほど効果が持続するので、妊娠検査薬を使用する場合は、10日以降にした方がいいと言われています。

hMGフェリングとhCG製剤を使った不妊治療は、ゴナドトロピン療法hMG-hCG療法と呼ばれます。

排卵誘発剤を使うことで、排卵と性行為のタイミングが合わせやすくなり、妊娠しやすくなるという効果もあります。

排卵誘発剤の副作用は?自然妊娠と比べてデメリットがある?

妊娠率を上げる排卵誘発剤ですが、メリットばかりではありません。複数の卵子を排卵するため、多胎妊娠の可能性が上がります。双子や三つ子、場合によってはそれ以上身籠ることもあるそうです。

主治医の先生から「三つ子以上になったら間引く」と言われたときに、すごく驚きました。

また、排卵誘発剤によって卵巣が過剰に刺激されることにより、卵巣が大きく腫れ、様々な症状を引き起こす卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を引き起こす場合があります。

わたしも軽度~中度の卵巣過剰刺激症候群になってしまいました。体験談も含めて、卵巣過剰市議機症候群(OHSS)について詳しくお伝えします

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の体験談

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは、過剰に刺激された卵巣が大きく腫れ上がることによって、様々な症状を引き起こす病気です。

hCG製剤で排卵誘発を行ったケースのうち、20~30%の人が卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になると言われています。多くの場合は安静に過ごすことで回復しますが、0.8~1.5%の確率で入院が必要になるほど重症化します。

妊娠した場合、母体と胎児を繋ぐ絨毛で作られるhCGの刺激により、重症化しやすくなります。

実際にわたしは軽度~中度の卵巣過剰症候群(OHSS)になりました。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)によって引き起こされる症状

実際にわたしが経験した症状含め、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)によって引きこされる症状を以下にまとめました。

①卵巣の腫れによる腹水、下腹部の張り

卵巣が腫れることによって、お腹に水が溜まる(腹水)状態になります。これによって下腹部は大きくなり、常に違和感がありました。

見た目でも明らかにお腹は出ていて、今まで普通に履いていたスカートも着れなくなりました。「妊娠できたわけじゃないのに…」と精神的にもかなり落ち込みました。

下腹部は常に重い鈍痛があり、動くと痛みが強くなります。時々卵巣あたりがギュッと締め付けられるような痛みがありました。ただただ安静に過ごしていました。というよりも、安静にするしかないのです。

②吐き気・嘔吐

hCG注射をして2日あたり経つと、常に吐き気を催すようになりました。さらに2日位すると、吐き気はなくなりました。

③急激な痛み(卵巣捻転)

ここからはわたしは経験していませんが、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が重症化した場合に起こる症状とお伝えします。

腹水が溜まると、卵巣は水にプカプカと浮いている状態になります。この状態になると、卵巣が動きやすくなり、ねじれてしまうことがあります(卵巣捻転)。卵巣捻転したときは、お腹に激痛が走ります。

卵巣捻転を起こした場合、緊急手術を行い、卵巣のねじれを戻します。状態によっては、卵管・卵巣を摘出しなければならないこともあるそうです。

④呼吸困難

水がお腹を超え、胸にまで溜まる(胸水)によって、呼吸困難になることがあります。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)がかなり重症化しており、入院治療が必要になります。

⑤血栓症

腹水や胸水は、血液から漏れ出した水です。つまり、血液中の水分は減り、濃縮された血液になります。血液がどろどろになると、血栓ができやすくなります。

血栓症は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が最も重症化した症状で、命の危険があります。

卵巣過剰刺激症候群を予防するためには?

hMG/hCG注射を行った後は、2~3日に1回診察を行います。超音波検査で卵巣の状態を主治医の先生が細かくチェックします。

ただ、わたしのように急激に状態が変化することもあるので、以下の点に注意することが大切です

下腹部の痛み・腹満

急な体重増加(腹水が溜まっている可能性がある)

吐き気・嘔吐

尿が少なくなる、のどが渇きやすい(腹水により、脱水状態になっている可能性がある)

強い腹痛(卵巣捻転を起こしている可能性があります)

上記の症状があれば、すぐに主治医の先生に相談してください

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の治療法は?

軽度~中度の卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症してしまったわたしは、ほぼ毎日病院に通うことになりました。毎日卵巣を観察し、危険な状態でないかチェックしてもらいます。

hCG注射をしてから約1週間は妊娠ホルモンが上昇するので、要注意期間なのだそう。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)には、特に治療法がありません。基本的には安静に過ごすのみです。

わたしの場合は、血栓症予防の薬と1回飲み切りの卵巣の腫れを抑える薬を処方してもらいました。あとは動かないように、体に負担をかけないようにするしかありません。

卵巣過剰刺激症候群になりやすい人は?

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)には、以下にあてはまる人がなりやすいと言われています

35歳未満

やせ型

卵巣過剰刺激症候群になったことがある

多嚢胞性卵巣症候群

排卵誘発剤注射でかかった費用は?

わたしの場合、かかった値段は約3万円ほどでした。

hMG注射のみでは1000円弱程なのですが、診察+超音波検査+hMG注射だと3000円程かかりました。

1番高額だったのは、排卵を促す点鼻薬の購入です。診察+超音波検査+hCG注射+点鼻薬を購入したときに12000円かかりました。

人工授精をすると+αで2万円ほどかかるはずなので、不妊治療は本当にお金がかかります。

わたし達夫婦は、共働きしないと不妊治療を続けることはできません。

排卵誘発剤注射の経過と感想

排卵誘発剤注射をした感想は、「辛い」でした。ネガティブかなと思ったのですが、正直な感想です。仕事とプライベートの両立が難しいと言われている現状も実感しました。

今回の記事はかなりのボリュームになったのですが、不安感や辛さから調べまわったからです。

経過とともに率直な感想を伝えていきます。個人差もあるかと思いますが、参考になればと思います。

眠気との闘い!hMG-hCG療法の初期経過(投与1日目から5日目)

周期3日目にhMG注射を打ちました。筋肉注射なので当然痛いのですが、インフルエンザの予防接種と同じで痛みは一瞬です。

同じ部位に注射をしない方がいいと言われたので、1日目は左腕、2日目は右腕にしました。

臀部でもいいと言われたので、好奇心からお尻にも打ちました。腕と比べものにならない程痛かったです…。

hMG注射は基本的に毎日打ちます。わたしが通っている医院では、24時間看護士さんが常駐しているので、時間外でもいいと言われて本当に助かりました。

それでも2~3日に1回は診察を受けるので、疲労感がかなりありました。

投与してから5日目までは大きな副作用はなかったのですが、日中の眠気がすごかったです。「注射の効果が出ている証拠」と先生に言われましたが、眠気との闘いでした。

鈍痛、腹満感との闘い!精神的にも不安定になったhMG-hCG療法の経過(投与6日目から10日目)

6日目から時々腹部に痛みがありました。ちょうど診察だったので、先生に相談。「いつもより多く卵胞を育てているから、少しの痛みは出る」とのこと。超音波検査でも問題なく、経過は順調でした。明日夫婦で仲良くするようにと言われました。

7日目から明らかに腹痛を感じるようになりました。生理の時のように下腹部が重いのです…。ただこの時点では、何か作業していれば気にならないレベルでした。結果的にこの日が最後のhMG注射になりました。夫婦で仲良くしました。

8日目になると、腹満感も出てきました。下腹部の重み、排卵時のような痛み…生理と排卵が一気に来たような感じでした。診察を受けると「怖いくらい卵胞が育っている」と先生。hCG注射1500投与し、点鼻薬も行い、排卵を促すことになりました。

OHSSになる可能性が高く、適宜の水分補給を忘れないようにと。また、尿量の減少や激痛があれば、すぐに病院に連絡するようにと口酸っぱく言われました。排卵が来るので、翌日夫婦で仲良くするように言われました。

9日目になると、下腹部の重み、腹満感はさらに強くなりました。少し吐き気も出てくるように。できる限り安静にし、何とか夫婦生活をしました。

10日目は、さらに下腹部に重み、腹満感が強くなりました。ほぼ寝たきり状態になり、この日から夫に家事を全て託しました。「いつもありがとう。こういうときがあってもいいよね」と夫は言ってくれましたが、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

毎日ひどくなる鈍痛と腹満感、吐き気に「こんなに苦しい思いをしないと、わたしには子どもができないの?」と精神的にも不安定になっていきました。

少しずつ回復してきた?hMG-hCG療法の経過(投与11日目以降)

11日目になると、吐き気はなくなりましたが、下腹部の鈍痛と腹満感はさらに悪化しました。どうしても休めない予定があったので、何とか仕事へ行きました。

診察を受けたところ、「卵巣が腫れている」とのこと。卵巣の腫れを抑える薬をその場で飲み、デュファインと血栓症を予防するお薬を貰いました。

hCG注射をしてから1週間は要注意期間、症状も悪くなると言われ、「まだひどくなるの?」と泣きそうになりました。

12日目は運よく仕事がお休み。腹満感・下腹部の鈍痛は変わらずでしたが、悪くなっている感じもありませんでした。ただただ安静に過ごしました。

13日目になると、腹満感は相変わらずでしたが、下腹部の鈍痛が少し和らいできました。安静にしていたら、気にならないレベルになっていました。先生からは「まだまだ油断できない」と言われましたが、悪化していないことで精神的に落ち着いてきました。

14日目になると、腹満感・下腹部の鈍痛が明らかに良くなっていました。時々感じていた下腹部を締め付けられるような痛みもなくなりました。ブログを書いたり、本を読んだりして安静にしていました

15日目、腹満感は継続していますが、下腹部の鈍痛はほとんどなくなりました。先生からも「今日までがピークなので、良くなっていくと思う。次回の受診は2週間後。」と言われました。

16日目、下腹部の痛みはなし。お腹も少しへっこんでいる印象です。簡単な家事は出来るようになってきました。

排卵誘発剤注射の感想まとめ

排卵誘発剤の辛さを、以下まとめてみました。

OHSSによる肉体的苦痛

毎日のように病院に通う疲労感

何もできない自分の不甲斐なさを感じる精神的苦痛

子どもができない現実直面、夫婦の幸せを自問自答することによる精神的苦痛

辛かった排卵誘発剤注射でしたが、夫の優しさに触れ、「この人の子供だから辛い思いをしても生みたいんだ」と再確認することができました。

妊娠しなかった場合、次の周期は排卵誘発剤はお休みにしようかなと思っています。一休みして、さらに次の周期で排卵誘発剤と人工授精に挑戦しようかな、と考えています

早く元気に戻って、最近はまっている筋トレがしたい今日この頃でした。

記事が参考になれば嬉しいです

不妊治療に関する記事一覧

はじめての受診!初回受診のタイミングや費用、検査やその内容は?

卵管造影検査は痛い?タイミングや費用、検査後の副作用は?

フーナーテストの方法や費用、痛みは?良好・不良の結果は意味がない?

不妊治療

Posted by 藤奈