【天国から地獄】南アフリカランド円投資をおすすめしない理由

とうな

こんにちは、投資ブロガーとうなです

わたしは2年ほど前からメキシコペソ投資を行っています。

メキシコペソ投資とは、高金利通貨であるメキシコのペソを保有し、金利分のスワップポイントと売買益を狙う投資です。

コロナショックのときは「ロスカットされるかも…」とヒヤヒヤしていましたが、結果的に資金20万円で約4万円の利益を出すことができました!

他にも高金利な通貨としてトルコリラと南アフリカランドが有名ですが、メキシコペソ以外の通貨でスワップ投資を始めるつもりはありません。

今回は南アフリカランドを投資をおすすめしない理由をまとめました。

スワップ投資に興味がある人は、ぜひ読んでみてください。

南アフリカランドの特徴は?南アフリカは成長性の高い国

南アフリカは、ブラジルやカナダ、オーストラリアと並ぶ世界有数の資源国家です。

金やプラチナ、鉄鉱石などの貴金属やレアメタルを産出していて、プラチナは世界シェアの約75%を占めています。

そのため、資源価格が上昇すれば南アフリカランドも上昇し、資源価格が下落すれば南アフリカランドも下落する傾向があります。

南アフリカは中国やEU、アメリカ、日本と貿易が活発です。

特に中国との結びつきが強く、「一帯一路」構想の連携をアピールするなど友好関係を築いています。

その結果、2000年代半ばにかけて年5%という高い経済成長を達成しました。

今後の成長が期待されるBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)に入っており、世界有数の経済大国になると予想されています。

長期チャートとファンドメンタルズ分析から今後の見通しを考察

今後の成長が期待される南アフリカですが、現状は厳しいです。

2010年には13.1円だった南アフリカランドは、現在7.5円まで下がっています。

2017年から現在までのチャートを見ても、緩やかな下落トレンドが続いていることが分かります。

南アフリカランドが下落を続けている理由は大きく2つあります。

  • 経済的リスク
  • 社会的リスク

先行きが不安な南アフリカ経済…南アフリカランド安が続くかもしれない

まず、南アフリカは慢性的な赤字状態になっています。

海外から資金を調達しているので、南アフリカランド安が続くと財政赤字が膨れ上がってしまいます。

外貨を流出させないために南アフリカランドは高い政策金利にしているのです。

また、巨額の負債を抱えている国営電力会社エスコムの経営危機も南アフリカの経済に悪影響を与えています。

エスコムは国内電力の9割以上の供給を担っていますが、既存発電施設改修が遅れている上に、ストライキにより操業停止がたびたび起こっています。

経営危機と度重なる計画停電、ストライキによる操業停止で電力供給が不安定になってしまい、経済活動に大きなマイナスになってしまっているのです。

高い失業率で社会不安が大きい!暴動リスクにも注意が必要

また、南アフリカは非常に高い失業率になっています。

1997年以降の失業率の平均は20%を超えていて、新興国の中でも突出しています。

2019年の失業率は28.7%で世界1位です。

特に15~24歳の若年層の失業率は50%以上で、2人に1人以上が職につけていないのです、

2020年は新型コロナウイルスの影響で失業率が30%を超えてしまいました。

高い失業率、ストライキ、上昇する物価…国民の不安が募っており、暴動リスクもあります。

今後の成長が期待される南アフリカですが、今は不安材料が山積みです。

超長期的には成長すると考えられますが、短期~長期では下落orレンジ相場が続くと思います。

コロナショックでスワップポイントが0円に!南アフリカランド円はスワップ投資には向いていないと痛感

2020年のコロナショックでは、高金利通貨が暴落しました。

高金利通貨は米ドルやユーロ、日本の円よりも供給量が少ないため、急落・暴落しやすいという特徴があります。

コロナショックが起きた時、各国が緊急利下げを行ったこともあり、メキシコペソはスワップポイントが半分ほどに、南アフリカランドはスワップポイントが0円に、トルコリラは逆スワップ状態になりました。

暴落を免れても、スワップポイントが貯まらないので、損失が減らないという状況になってしまったのです。

高金利通貨の中でも、メキシコペソ・南アフリカ・トルコリラのリスクの高さは違います。

2021年12月8日時点での高金利通貨の傾向や特徴をまとめました。

トルコリラメキシコペソ南アフリカランド円
現在のレート8.29円5.43円7.20円
政策金利15%5.0%3.75%
スワップポイント25円11円10円
インフレ率(2020年)14.6%3.15%3.27%
失業率(2020年)13.2%5.2%30%
過去10年の値動き47.9~8.2円11円~4.2円12円~5.58円
トレンド長期・短期的に
下落トレンド
長期は下落トレンド
短期は上昇トレンド
長期は下落トレンド
短期は上昇トレンド

コロナショックを経験し、リスクの高い南アフリカ・トルコリラへの投資はしないと決めました。

個人的にはリスクの高い南アフリカランド円投資よりも安定度が高いメキシコペソの方が好きです!

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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